用語集
豚肉相場・統計・貿易・規格の専門用語を解説します。誤訳・誤解されやすい指標を中心に取り上げています(順次追加予定)。
相場
カットアウト価格
Cutout Value卸売豚肉カットの価格から逆算した、純粋なパーツ価値の指標。カット工程に起因する歩留り・労務費の影響を取り除いて算出され、USDA が日次で公表する。
USDA豚生体相場
USDA Hog Prices米国で成立した生体豚の実取引価格。卸売市場のセリ値ではなく、生産者・パッカー間の直接取引を USDA が毎営業日集計・公表する。報告は法定報告制度(LMR)に基づき、米国内の豚の生産・販売の97%をカバーしている。
EU豚生体相場(DG AGRI 公表)
EU Pig PricesEU加盟国のパッカーが生産者から買い取った豚の価格を、欧州委員会が週次で集計・公表する。共通の格付け規格(SEUROP)に基づき、枝肉重量あたり(€/100kg)で等級別に報告される。枝肉の卸売価格ではなく、生体豚の取引価格。
生体・と畜
貿易
差額関税制度
Differential Duty System日本の豚肉輸入に課される、世界でも日本にしかない特殊な関税制度。輸入価格(CIF)が安いほど関税が重くなり、分岐点価格 524円/kg において最も軽くなる。
セーフガード(豚肉の緊急輸入制限)
Safeguard輸入が急増したときに関税を一時的に引き上げる緊急措置。豚肉には、差額関税の基準を譲許水準へ戻すWTO系(全世界・常設)と、協定で下げた税率を国別に戻すEPA/TPP系(協定ごと・11年目まで)の2系統がある。
輸入豚肉(全体像)
Imported Pork日本で消費される豚肉は国産と輸入がほぼ半分ずつ。輸入は冷蔵と冷凍で相手国が分かれ、冷蔵は北米3国、冷凍は欧州・南米が中心。顔ぶれは家畜疾病による輸入停止などで変わり、同じ部位でも産地で規格や肉質が違う。
世界の豚肉需給と貿易フロー
Global Pork Supply and Trade世界の豚肉は年1億2千万トン近くが生産され、その9割は生産国の中で消費される。輸出は米国・EU・ブラジル・カナダの4か国で9割を占め、輸入はメキシコ・日本・中国が上位。
HSコード/実行関税率表
HS Code / Tariff Schedule貿易品目を特定する国際共通の商品分類(HSコード)と、それに日本の関税率を紐づけた一覧表(実行関税率表)。番号は6桁までが世界共通で、7桁目から先は国ごとの独自細分。豚肉関連は02・05・16類にまたがる。